なぜ薬物依存症になるのか?
この本読んで、目からウロコ的に、分かった気がする。
タバコを吸うことのステータス、いわゆる「カッコよさ」というものが消滅した現代において、
文化的にも、精神的にも、肉体的にも、タバコの利点がなくなってしまった。
この依存性毒薬物を摂取することには、微塵のメリットもなさそうだ。
たとえば、
気持ち良くなる、
元気になる、
ハイになる、
落ち着ける、
リラックスできる、
冷静になれる。
などの依存性薬物によるメリットには、大きな誤解が含まれる。
実際のところ、思い起こすに、
最初の1本目のタバコは、うまくもなかったし、
あたまがクラクラするのを気持ちよく感じたりはしなかった。
たぶん、1本目のタバコをリラックスして吸った人は多くないだろう。
少なくとも脈拍は上昇しますので、どちらかといえば、高揚感があるのだろうか?
実は、依存性毒薬物は、
興奮させる、
気持ち悪くする、
落ち込ませる、
不安にする。
などというデメリットをもたらすのが主な作用なのだ。
それらは、禁断症状(離脱症状)として現れる。
この苦しい禁断症状は、薬物を摂取したときに緩和される。
だから、継続的に薬物を摂取せざるをえなくなる。
これが、薬物依存症の真実である。
薬物を摂取することによるプラスの効果はない。
薬物を摂取したことによるマイナスの効果(禁断症状)がある。
このマイナスの効果をゼロに近づけるために薬物を摂取する。
実は、ちょっと我慢すれば、禁断症状がでなくなる程度の期間は、禁煙できる。
しかし、本当の問題は、
数週間、あるいは、数ヶ月も禁煙して、ニコチンが抜けきったあとにある。
「落ち着く」とか「イライラ解消」とかいうタバコのメリット(誤解しているメリット)を求めて、
つい一本、吸いたくなるのが、禁煙における最大の問題。
ちょっとしたストレスに遭遇したときに、ここで、1本吸えれば・・・と思ってしまうのです。
(俗に、一本おばけとか呼ばれる奴があわられるのです)
タバコが、
落ち着ける、
リラックスできる、
気持ち良くなる、
元気になる、
ハイになる、
眠気が覚める、
冷静になれる。
というメリットをもたらすというのは、錯覚なのです。
これを理解してれば、一本おばけに勝てるのです。
既に、ニコチンが抜けた身体であれば、タバコをすっても、
例えば、落ち込んだ時、あるいは、腹が立った時に、久しぶりにタバコをすっても、
元気になったり、リラックスしたり、冷静になったりはしない。
頭がクラクラして、鼓動が高まり、気持ち悪くなって、吐き気をもよおすだけだ。
タバコが正の向きの効果を表すのは、
禁断症状下のイライラや落ち込みを緩和するときだけなのです。
だから、すでにニコチンの抜けた身体でタバコをすっても、なんの効果もありません。
逆に、吸った直後にマイナスの効果が表れることになるのです。
さらには、吸ってしまったという自己嫌悪、落ち込み、最悪のストレスに遭遇します。
と、いうわけで、↓の本、読むだけでは禁煙できそうにないですが、
読んだあと、いろいろと考えて、それなりに自分で実験してみて、
納得できれば、やめられるように思います。
(と、自分に言い聞かせるのが一番重要・・)
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