骨太の方針にも入っちゃいましたね。
市場経済をお手本にした競争原理って、
どう考えても「科学」に馴染まないと思う。
競争すること自体は悪くないと思うけど、
人口減少下での生産性向上とか、激化する国際競争のための
産学官連携によるイノベーション(つまりは、金になる新技術)創出とか、
研究提案に沿った着実な成果なんて、「科学」に求めることか?
競争するにしても、競争すべき視点が違うでしょうし、
競争するってことが、勝ち負けを決めるということだとすれば、
研究の価値なんて、正しく判定するためには、
ずっと未来から振り返る必要があるんじゃなかろうか?
たぶん、今まで、特にイノベーション創出
なんて思わずにやってきた仕事の積み上げが山ほどあって、
今は、それらを部分部分で集大成させつつ、金に繋げる
という作業を優先させましょう。ということだろうと思う。
まあ、それはそれで一理あるけど、
そういうのって、放っておいても営利企業がやらないかい?
それほどまでに、日本の企業って体力なくなってるってことなのかな?
そういうことだ、と言われれば、まあ多少は納得しなくもない。
しかし、そればっかになっちゃうと、これが一段落した後が怖いね。
どこかで細々とでも基礎科学を繋げておかないと、
一旦、消えた分野は、復活に時間がかかるだろうなぁ。
すぐには役に立たない割りにお金のかかる研究分野は、かなりヤバいね。
引退間際の年寄りが自分の仕事を集大成したがる
のと一緒だとすれば、そのまま先行き真っ暗ですな。
残るのは記念碑ぐらい?
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