#舞台は明治時代の大阪。2人の男の会話。
「
十円札を九円で仕入れて、十一円に売ったら儲かりまっしゃろ」
「どこぞの世界に十円と印刷してあるもん、十一円出すやつがあるわけないやないか」
「そらまぁ額面通り十円に売ったかて一円儲かる」
「ほな、どこ行たらその九円で仕入れられるねん?」
「それをあんたに相談に来た」
「どこへ行たかて十円札が九円で仕入れられるわけないやろ」
「ぎょ~さん買ぉたら安なりまへんか?」
「お前の頭だけ、 わしゃ考えが及ばんわ、とても。 」
というわけで、アホな思いつきを相談しにきてあきれられる男の話です。
本来は、笑うところだと思うんですが、(「
天狗さし」という落語のまくらです)
これって、金融業そのものなんじゃないかなぁ・・・と思うと、
どういう条件がそろえば、このビジネスモデルは成り立つのだろうか?
と真剣に考え始めてしまった。
もうひとつ、笑福亭鶴光「秘伝書」の一節
「真の闇を、電気なくして、明るくする方法」
↓
「答え:夜の明けるのを待て」
なんてのも、そんなアホなと笑うところなんでしょうけど、
「まさしく、その通り」と冗談でなく、うなづいてしまった。
と、思ったら、「
夜店風景」では、私と同じように真理を感じてくれてた。
#この夜店風景の内容自体、ネット上に数多く見られる、
#「アフィリエイトで儲ける方法」とかの変形(原型?)のような気がする。
##まあ、よくある手口をパロディにしたってことなんでしょうけど。
先日、立川談志さんが亡くなりました。
立川談志といえば、たぶん、一般には、好感度は高くないでしょうけど、
その落語をきくと、さすがに言うだけのことはある、さすがは家元と唸らせられます。
海外出張の際など、iPodにいれてよく聞いていました。
#演目の数順でいうと、桂米朝、古今亭志ん生、桂枝雀、立川談志・・・という感じ。
実は、私、結構、落語好きでして、小学生のころから聞いてますんで、
結構古い言い回しも、暗黙の了解のようなことも、一応、理解してるつもりなんですが、
落語というと、分かる人にしか分からない古典芸能というのが一般的な認識でしょうか?
つまり、既に死語となった言葉やすでに存在しない物事の名称がでてきたり、
かつては日常生活の中にあっであろう習慣や感覚を背景にした話がでてきたり、
聞いてても、話が分からない、解釈ができない、歌舞伎とおんなじ様な伝統芸能
という認識が、もしかすると、一般的なのかもしれません。
立川談志という落語家は、この状況を憂慮し、古典落語をいかに解釈し、
いかに現代の聴衆に伝えるかということを長らく考え、挑戦してきた方だと思います。
この挑戦は、弟子たちにも受け継がれているように感じます。
(最近は、立川談笑さんの落語に、ちょっと嵌まりぎみ)
落語って、様々な場面・状況の話が語られます。
#私が聞いたことがある演目だけでも、おそらく200個ぐらいありますから。
談志さんが落語のまくらで、よく語っていたように、
人生のありとあらゆるエッセンスが落語中で語られている
といっても過言ではないだろうと思います。
だから、なにということもないんだけど・・・
#尻切れな感じをCMでごまかす↓
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