突然のリストラとか、あるいは、「こんな会社もう辞めてやる!」とか、
40歳そこそこで、転職を考えざるを得ない事態が発生したとき、
特に、それなりに仕事を経験した上で「こんな業界はもう嫌だ」と、
うんざりして転進を考えるとき、異業種転職に強く惹きつけられるだろう。
未経験異業種の仕事につく場合、業種によらず、それ相応の修行が必要である。
新卒の若者なら、ポテンシャルを買って、入社後、じっくりと育てもらえる。
それだけの費用を負担しても、雇用期間が長くなれば、元が取れると考えるのだろう。
しかし、いい歳をしたオッサンを雇う場合には、若者に比べ、定年までの期間が短い、
したがって、教育に費用はかけられず、即戦力となることが期待される。
つまり、中高年の未経験異業種転職なんてのは、ほとんど絶望的なのが現状だ。
そもそも、中高年というだけで、就職は困難な状況であるが、その中で、
即戦力となれる者のみが、かろうじて採用される可能性を持っている。
従って、中高年で異業種転職を考える場合、転職先の業種における即戦力になる必要がある。
つまり、転職のためには、即戦力になるための修行を行う必要がある。
中高年の異業種転職志願者の場合、その多くは、そのキャリアに見合った貯蓄を持ち、
おそらく、2~3年程度の修行の費用や、その間の生活費負担に耐えられるだろう。
状況によっては、失業保険の給付も受けられる可能性が高い。
問題は、修行の場である。
専門学校など、対象業種に応じた教育機関があれば、そこに通うのも一案であるが、
すべての業種に対応する専門の教育機関があるわけではないだろうし、
いわゆる学校での教育で、実務における即戦力の実力がつくとは限らない。
即戦力となるための最良の方法は、現場での経験をつむことであろう。
というわけで、
「中高年の異業種転職志願者に、希望する業種の会社での研修を斡旋する」
というのは、商売にならないかと考えた。
志願者は、無給(あるいは、研修料を払って)で、希望する業種の会社で仕事をする。
会社は、新卒採用者に対するものと同様な研修・教育を提供し、仕事をさせる。
とりあえず、期間は1~3年程度として、もしよければ、そのまま採用する。
会社にとっては、当面の無給労働力が得られ、、数年後の即戦力社員を得るチャンスとなる。
また、研修期間に、転職志願者の実力、人柄などをじっくりと見極めることができる。
即戦力となるだけの実力がつかなければ、採用しなければいいだけなので、リスクはない。
異業種転職志願者にとっては、例え、その会社で採用されなくとも、
対象業種での実践的な経験という得がたいものを得ることができる。
希望する業種の現場での仕事経験を買うのである。損はない。
これを斡旋する側としては、志願者と会社のマッチングをうまくやれば、
研修の場を紹介する際の紹介料とか、最終的に採用となった場合の成功報酬など、
いずれの側からもお金がとれそうな気がする。
#でも、たぶん、会社側の方が渋いだろうから、志願者の負担が主だろうな。
#きっと、異業種転職に夢を膨らませた中高年は金を惜しまないに違いない。
で、「志願者と会社のマッチングをうまくやる」ってのをどうするか?
地道に、経験を積むしかないんでしょうね、やっぱり・・・・
・・・
前回に引き続き、素人の思いつきを書いてみた。
つまりは、いわゆるインターンシップそのものかもしれないけど、
学生じゃなくて、転職志願者が費用を全面的に負担するという点は
画期的な思いつきかもしれない。
#やっぱし、既にビジネスになってるのかもしれないけど・・・
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