最近、風力発電研究がバブルみたいです。
電力自由化なんてのが、本当に進むんなら、この動き自体はよさそうだけど、
政府の皆さん、本気で風力で代替できると思っていってんの?と恐ろしくなります。
(たぶん、皆さん、オトナですから、本音は別のところにあるんでしょうねぇ・・・)
>浮体式洋上風力発電によって生み出せるエネルギーの潜在量は、
>原発56基分に相当する5600万キロワットにのぼる
なんて試算が、環境省関連でなされてるわけですが、(たとえば、
朝日のこの記事)
こんな数字、なんにも役にたたないってこと、本当は、ひと目で分かって欲しいんだけど、
案外、「原発56基分に相当」ってあたりだけが、ひとり歩きしちゃうんだよねぇ・・・
だって、「実証機は2メガワット級」なんだよ。2メガワットってのは、200万ワット
だから、つまり、上の単位にあわせれば、2000キロワットです。片や5600”万”ですからね。
56000000÷2000=28000、つまり、約3万基の風力発電機が必要な数字です。
(ほぼ100%の出力がずっと出つづけるという仮定は間違ってるので、もっと沢山いりますが)
上記の数字ってのは、まず水深50~200メートルの海域の面積を地図から読み出して、
1機あたりの設置に必要な面積で割って、1機あたりの出力を掛け算したものなんです。
(一応、風速の分布も推定して細かい計算してるけど、こんな理解でだいたいOKです)
つまり、日本全国の海岸線(水深50~200メートルの海域)を
全~~部、風力発電機でうめて、原発56基分になるわけです。
まったく現実味のない話です。子供でもわかります。
ちなみに、発電機をもっと大出力にするには、風車を大きくする必要があります。
共振の関係で技術的に困難なこともあるけど、風車同士の間隔を広くとる必要もあるし、
結局、ちょっとぐらい大きくしても、上記の計算はそんなに変わんない。(と思う)
要は、風力発電の研究・開発ってのは、こんなに役に立つんですよ、という
お役人向けの説明に他ならないんだけど、一般向けのニュースにまで載っちゃうんだよねぇ。
ちょっとは学者さんたちも考えないと、一般だと、気がつく人も多いと思うんだけどなぁ
個人的には、原発を全部とめて、電力不足でどんなことが起こるのか見てみたい。
ほとんどなんともなく、普通に暮らせていけるんじゃないかなぁ・・・と思うんだけど。
ヒトって案外タフですよ。お役人や学者さんが心配するほどのことはない。
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