忍者ブログ

オトコ40歳、これからどうする?

どうすれば、人生オモシロオカシク暮らせるか?
有給休暇<拡大造林とプランテーション>俺だけは
[60] [59] [58] [57] [56] [55] [54] [53] [52] [51] [50]

[PR]

2024/12/04(Wed)02:03

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

[回]

 

大学教育  環境問題  科学・教育  音楽  楽器  ギター  40代男性  40代転職  起業独立  無職  ハンドメイド  木工  日記  ブログ

No.|Comment

拡大造林とプランテーション

2011/08/11(Thu)13:36

熱帯地方に行ってまいりました(関連:俺だけは)。と、いっても、いまなら、日本の方が確実に暑いです。
一応、向こうは今、雨期で、一年のうちでは涼しいほうであったというのも一因だけど、
日本は、地面がほとんど完璧にアスファルトで覆われてるってのが効いてる気がする。
江戸時代のように砂埃が舞い上がる環境なら、打ち水でもしようかという気にもなるんだろうに・・・

さて、天然ゴムのプランテーションの中に数日滞在してました。
同じ遺伝子のクローンの林です。
まったいらな平地に、おんなじ樹形の木が林立してるのも壮観です。

プランテーションというと、なんか、あんまり良くないイメージを持ちますね。
基本的に、森林破壊とセットで語られることが多いからかもしれません。
元々はたぶん、(ちょっとだけ季節性があるけど)いわゆる熱帯雨林だったことを思えば、
オリジナルの生態系ってのは、かなりダメージがあって、不健全なのだろうけど、
パッと見た感じは、綺麗な明るい広葉樹の森でした。

地面は、結構無理やりに、生姜とか、マメ科植物の種を蒔いてて、
雨が多いから、ちゃんと発芽はするので、一応、緑です。

少年少女が林内で遊び、また、ゴムのタネ拾いなど、小遣い稼ぎをしにきて、
見慣れぬ外国人が何やらやっているのを興味深げに見てる。
もちろん、オトナも、ゴムの採取とか、関連産業で働くわけです。
ゴムは、繊維についで、この国の2番目の輸出産業だそうですので、
国も全面的にバックアップして、開発しているわけです。

とりあえず、いまのところは、そこの国民にとって、いいことづくめです。
これが、将来的に、どういう状態になるのだろう?

で、思い浮かぶのは、日本のスギ・ヒノキ林です。
戦後から1970年代ぐらいまでは、日本も天然林を伐採しまくって、スギ・ヒノキを植えまくったのです。
「拡大造林」という言葉で呼ばれるのですが、やってることはゴム林と一緒ですね。
照葉樹林・温帯林を切りまくり、おそらく、オリジナルの生態系にかなりのダメージを与えました。
でも、戦後の建設ラッシュの素材を支えてきたともいうでしょう。

(実際には、木の成長速度を鑑みると、その時植えた木はそんなに使ってないだろうけど)
(植えてすぐにゴムが取れるゴム林とは、この辺がちょっと違う)

ともかく、当時は、いいことづくめの拡大造林だったはずです。
そして、誰も、将来のことまで、そんなに深くは考えていなかったでしょう。

日本の高度経済成長のときに見られた様々な負の側面が今、多くの途上国でかいま見れます。
中国の公害問題などは、ほとんど、まったく同じといっていいでしょう。
知識として、学術的には伝わっていても、状況が揃えば、まったく同じ過ちを犯してしまうようです。

熱帯のプランテーションを、日本の拡大造林と結びつけて考えるひとはあんまりいないかもしれない。
でも、現在の日本の森林の状況をみるにつけ、熱帯のプランテーション林の将来像を考えないでいられない。

天然ゴムの需要は、きっと、このまま維持されるだろうか?当面は維持されるだろうが、
シリコン素材(など)による代替品にどんな技術革新があるか?にかかってるかもしれない。
もしかすると石油ゴム側でも技術革新があって、天然ゴムを代替してしまうかもしれない。

現在のところ、人件費の安さに応じて、安価な天然ゴムを供給し、競争力を保っているが、
経済成長に伴って人件費が高騰した場合、この競争力はどこまで維持できるだろう?

ゴムってのは、木、一本一本に傷をつけ、お椀のようなもので、ゴムを採取してまわるんです。
とても、日本のように人件費の高いところで成り立つとは思いません。
もしかすると、ゴム採取法のほうにも、技術革新があるかもしれません。
クローンのまったく同じ形状の木なら、思ったよりスンナリと機械化されるかもしれませんが、
それでも、野外環境ですし、安くあげるには、それなりに困難はあるでしょうね。

将来、どんな状況になっているか、いまのところ、判然とはしませんが、
万が一、ゴム林が放棄される事態になった場合に、どんな状態になるだろう?

とりあえず、平地であれば、ガガガっと林業機械がはいって、切ってしまうかなぁ?
たぶん、平地なら、赤土の流失もそんなに顕著ではあるまい。
あったかいし、雨は沢山ふるから、案外、あっというまに、元の熱帯雨林かなぁ・・?
そのまえに、宅地開発かもしらん。高級住宅地になってるかも。

こうして考えると、案外、大丈夫かも。
日本の山が辛い状況なのは、ひとえに、山岳の急勾配があるからだろうか?
本当いうと、スギ・ヒノキ、全部きってやりたいですね。
その術さえあればというところです。山崩れを起こさずに切る術が。
(山をモルタルで覆いながら切っていくってのは、過激な一案。)
(#夏の温度上昇がさらに激化するんだろうなぁ・・・)

ちなみに、ゴムの花粉は・・・・たぶん、そんなに飛ばないはずです(^_^;>

拍手[0回]

PR
[0回]

 

大学教育  環境問題  科学・教育  音楽  楽器  ギター  40代男性  40代転職  起業独立  無職  ハンドメイド  木工  日記  ブログ

No.55|木材Comment(0)



Comment

コメントフォーム

タイトル:

メッセージ本文:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


 お名前:  メールアドレス:

 ホームページ:  パスワード: