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オトコ40歳、これからどうする?

どうすれば、人生オモシロオカシク暮らせるか?

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2024/11/21(Thu)21:20

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ノーベル賞の宿業

2012/12/24(Mon)00:03

いまさらですが、ノーベル賞の話です。

文学賞や平和賞はおいておくとして、
ともかく、「科学分野における最大級の栄誉」ってことになってます。
科学分野とはいうけど、人類への貢献が認められる分野限定で、
例えば、数学なんてのは入ってない。
この辺り、今どきの日本の科学技術振興とよく似てる。

というわけで、日本の大学では、「ノーベル賞をとれるような研究をしなさい」というような
わけのわからないお題が与えられてるわけです。何年以内にノーベル賞何個って・・・
(結構マジにそんなようなお題目で議論されてたりするから笑っちゃうのですが)

まあ、ともかく、受賞された方の研究は、確かにすばらしいですし、
受賞者の方々は、すばらしい研究者でしょうから、文句の付けようがないのです。

でもね、でも、ですよ。人類に貢献する研究ってなんでしょう?

ノーベル賞なんてだいそれた話じゃなくても、科研費の申請ひとつにしたって、
社会への貢献や、研究結果から期待される具体的な成果を書かされるのです。
もともと単なる好奇心から研究してみたいだけんなんだから、
んなもん、無理やりのお題目書くしかない。んだけど、
お題目を書かされているうちに、だんだんとその気になっちゃって、
単なる好奇心だった部分ってのが薄れてきて、
研究成果による社会貢献が目的になっちゃったりすると、
それがうまくいってるうちはいいけど、うまく行かなくなってくると、
だんだん、科学研究者としての立ち位置を見失ってきちゃう
・・・ってのは、私の個人的な愚痴ですが、

ともかく、「世の中に役に立つ研究」じゃないと研究として認められない世の中。
#(→大学改革大学の研究

最近で言うと、医学生理学賞が話題になってますが、
確かに、医学ってのは、人の命を救う大事な学問で、人類への貢献といえるでしょう。

では、医学の進歩は、人を幸せにしてきたのでしょうか?

医学の進歩で、乳幼児が死ななくなったのは、人を幸せにしたのかもしれない。
親の身になれば、子供が死ぬのは見ていられないし、やりきれないものだが、
助からない命なら、諦めるしかないし、諦めはつくはずだ。(昔はそうだったはずだ)
それが、今は、助かる命だらけになってしまった。
だから、「子供の死を諦める」ということが出来なくなってしまった。

どこまで、進歩したって、助からない命はある。キリはないはず。
でも、もう少し進歩してれば助かったかもしれないと思えば、諦められない。
どこで諦められるか?納得できるか?線引きなんてできるわけがない。
この状況は、不幸といってもさしつかえないようにも思う。
#(→幸せとは何か?

確かに、長寿になりました。
というか、「簡単には死なせてもらえない世の中になった」という気がする。
老人介護施設なんかで、老人の集団を見る機会があったりすると、
これが医学の進歩の結果なのかなあ・・・と、複雑な気分になる。

昔は、江戸時代なんかは、ちょっとした風邪がもとで、すぐに死んじゃうから、
60歳までいきれば上出来って感じ。70歳は稀だったから、古稀なんですよね?
今の60,70を見ると、まだまだしっかりしてて。まだまだ現役って感じで、
たぶん、60や70で死ねるなら、ボケを心配する必要はなさそうですよね?
もちろん、個人差はあって、80でも90でもしっかりしてる人はいるでしょうけど、
一般的にいえば、90歳になってボケてないってのは、凄すぎる稀な例でしょうね。
「こんなになるまで生かされてしまって可哀相に」と思う場合だって少なくない。
当事者や身内は、また違う感覚かもしれないけど、身内だから、そう思う場合だってある。

高齢化もそうだし、いわゆる途上国の人口爆発とか、極めてドライに言えば、
人が死ななくなったのは、人類総体にとってはネガティブな影響が大きい。
生物学で習ったよね?
箱の中で、ある生物を繁殖させると、餌があるうちはどんどん殖えて、
餌となるものが減ってくると、それに応じて、その生物の個体数が減ってきて、
今度は、餌のほうが増えて、それに応じて、個体数が増えて・・・と、増減を繰り返しつつ、
閉鎖空間だと、ついには環境の悪化に耐え切れず、全滅するって奴。
いわゆる生態系の連鎖がバランスしてないってのは全滅の危機なわけです。

医学の進歩ってのは、どうも、人類全滅までの時間を短くするのに寄与していないか?
なんて、考え込んでしまう。

医学に限らず、科学技術の進歩ってのは、たぶん、常に表裏一体で、
役に立つ側面があれば、人に不幸をもたらす側面もあるのだろうと思う。
特に、地球環境つまり人類の生存環境という点から見ると、人類総体にとっては
ネガティブな側面の方が大きかったなんていう技術革新は多かったんじゃないだろうか?
(典型的な例は、いわゆる産業革命ということになるでしょうが)

スカイネット、ターミネーターなんて話を持ち出すまでもなく、
科学技術が人類を滅ぼす日も、そう遠い話ではないのかもしれない。

この記事、「ノーベル賞の宿業」なんて、妙なタイトルつけてみましたが、
そもそも、ノーベル賞って、ダイナマイトを発明したノーベルさんが、
ダイナマイトで儲けたお金を使ってつくったもんですよね。

ダイナマイト(安全な爆薬)の発明ってのは、
人類に貢献するノーベルさんの大業績なわけだけど、
戦争で使われて、エライ不幸をもたらしたものでもある。

昔(子供のころ)読んだノーベルさんの伝記かなんかには、
その辺の葛藤(?)があって、せめて遺産は人類に貢献する科学へ捧げるとかなんとか、
書いてあった気がするんですけど、でもねぇ~
結局、ノーベル賞って、いろんな形の「爆弾の発明」に対する賞賛なんじゃないかなって、
それって、そもそも、そういう成り立ちの賞だし・・・なんて思うんです。


そもそも、人類に貢献する科学ってなんだ?と、

科学研究ってね、好奇心を満たそうとする行為である以上の意味はないと思うんです。
あるいは、それ以上の意味をもってはいけないものだと思うんです。

分かったらオモシロいから調べる。それだけのもの。役に立つべきではない。(私見)
それでも、そういうのをオモシロがって、支えてくれる人がいて、
端的にいえば、お金を払ってくれる人がいて成り立つものであるべき。
そういうのをオモシロがってくれる人(=科学リテラシーのある人)を増やすために、
本来、大学の教育ってのがあるんじゃないかなあ・・・と、
#(→大学院重点化とかポスドク1万人化とか

まあ、今の日本では成り立たない話なんで、単なる独り言にすぎませんがね。
#(→科学研究のアマチュアリズム

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