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どうすれば、人生オモシロオカシク暮らせるか?
ギターらしい音って?<木質バイオマスエネルギーの可能性は?>海上発電の可能性 ・・・だそうだが、
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木質バイオマスエネルギーの可能性は?

2011/06/27(Mon)14:38

最近、「バイオマス」という単語が、結構ひとりあるきしてる。気がする。
bio(生物)+mass(量)、単に「生物量」というぐらいの意味しかないんだけど、
なんとなく、biomass fuel の意味で「バイオマス」って使われだしてる気がします。

簡単にいえば、「薪」ってことでしょ? なんで、素直に「薪」といえないの?
と思うことがしばしば。

もちろん、木質ペレットってのもあるし、薪だけじゃないんですけどね。
たぶん、バイオディーゼルとかも含まれるし、
それから・・・生ごみなんかも、利用したりするんでしょうか?

カッコよくいいたい気持ちもよく分かる。ので、
この文章のタイトルは、「木質バイオマスエネルギー」と使ってみました。
#まあ、略語が生まれるのは、しょうがない。と思いますけどね。

さて、その可能性ですが・・・結構、先は明るくない。真っ暗ではありませんが。と思います。

需要は、少なくとも潜在的には、それなりにあります。
少々高くついても、薪ストーブには人気がありますし、
ペレットストーブなら、街中でも使えないことはありません。
燃料の供給体制さえしっかりすれば、それなりには普及する可能性がある。

供給も、モノ・原料そのものは、それなりにないことはありません。
簡単な試算では、日本の森林の1年間の成長量は、
1年間に必要な燃料をまかなってあまりあるらしい。
今は、間伐ブーム(というか、既に主伐期のはずなのだが)ですから、
それなりの量の木は、日々切り倒されているのです。
(でも、搬出されずに山に放置される「切り捨て間伐」が結構多いのです)

問題は、流通です。
薪も木質ペレットも、体積のわりに価格が安い。
かさばるので運ぶのが大変です。
単価が安すぎて、輸送費を上乗せすると、ほとんど輸送費だけになってしまいます。
さすがに、売るほうも気がひけるので、価格を抑えると、
売れば売るほど赤字がでるという構造になっちゃう。で、行政なんとかせんかい・・と。

個人的には、炎の癒し(っていうか、火って見てるだけで嬉しいよね?)のためには、
それだけのコストはやむを得まいと思うんです。都市に住む限りは。
事実、薪を宅急便つかって、通販なんかするのもありなわけです。
たとえば、まあ、缶ジュースなんてのも、そんな感じ(大半が輸送コスト)らしいので、
それでも買う人は、そんなもんだとおもって買ってるわけですから。

しかしまあ、輸送費って、つまり、人件費とガソリン代ですから、
化石燃料を大量に消費しながら、木質バイオマスを流通させるってのは、
木質バイオマスエネルギーの目玉であるカーボンニュートラル(?)ってのと相反する
っていう理屈で、やっぱり、気がひけるのは、わからなくもない。

地産地消ってのが、いまはやりのキーワードのひとつですが、
確かに、地元の薪を地元で消費するってのが、良さそうだし、
大半の薪ストーブユーザーの形態ってのは、そんな感じ。
ただし、ユーザーが自力で、近所の山から、薪を入手しちゃうから、
企業側としては、参入しにくいし、それほどおいしいところはない。

それでも、ガソリンスタンドのように、薪のストック場をネックワーク的に、
ユーザの分布に従って、各地に配置できれば、ユーザの高齢化にともなって、
それなりに利用が見込めるかもしれない。それなりのユーザ規模があり、
ストック場の配置が密であれば、配送するとしても、輸送コストは抑えられる。
という形で、徹底的にコストを削減して、うまく行ってる唯一の例が、
薪ストーブ大手がやってる薪宅配だと思う。

この場合は、薪そのもの以外の部門(本体の薪ストーブ販売)で収益が確保されているので、
薪宅配のネットワーク構築ができた(そのための投資ができた)ということで、
しかも、原木の価格と薪の価格を考えると、薄利は必至、初期費用は回収できるのだろうか?
新規参入の純粋な薪屋が、これだけの初期投資をだせるかというと、なかなか難しい。

さて、大震災後、風力発電研究の業界はバブルだそうです。
ソーラー発電関連にも、結構な追い風が吹いているようです。
もちろん、原子力関連の業界には逆風もありますが、それはそれで飯の種としている方も大勢いるわけです。
しかし、薪業界は、いまだ、無風地帯のようです。なぜでしょう?

薪で飯を食う人って、少ないんでしょうねぇ・・・
研究の世界でいうと、地味な薪より、バイオディーゼルとかそっちへ行っちゃうし、
行政がやるとすれば、せめて、ハコモノの作れる「木質ペレット工場」でしょうか?

やっぱし、薪じゃだめなんです。素朴すぎるから。
だから「木質バイオマスエネルギー」といわないといけないんでしょう。
なんか偉そう。凄そう。新しそう。
これから、ワクワクするようなことを一杯、利権を運んできそう。
・・・素朴すぎると利権を生まないのね。

多くの人の飯のタネにならないことって、大きな動きにはならない。これまでは。
というわけで、個人的興味だけで、個人的に、薪で遊ぶ。そんな人が増える。
これが、たぶん、将来へ向けた唯一の明るい希望じゃないかなと思います。

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